飴玉がりがり

輪るピングドラムを噛み砕く記録

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

愛の象徴<輪るピングドラム考察>

愛の象徴・荻野目桃果。 放送当時、いや、放送終了してしばらく経過してからも、私は彼女をどう捉えたらいいかわかりませんでした。彼女は結局人間なのか、神様なのか。 そんなことを考えていた時、輪るピングドラムBD第5巻のオーディオコメンタリーに収録さ…

箱の中だよ<輪るピングドラム考察>

箱ってあれですよ。23話、24話で晶馬と冠葉がそれぞれ入ってたあの箱ですよ。 率直な印象としては、ユング心理学でいうところのペルソナ(仮面)に近いのかなあ…とは思っていたのですが、昔何かで軽く聞きかじった程度の知識しかない上に、うまいこと自分で納…

透明な存在のなれの果て<輪るピングドラム考察>

その名を渡瀬眞悧。 輪るピングドラム23話冒頭をご覧になった方はわかるかと思うんですが、シラセとソウヤ(黒兎)はいわば眞悧から分かたれた分身のようなもの。そのシラセとソウヤが同23話終盤で言うんです。 「僕は何者にもなれなかった」 「いや、僕はつい…

こどもブロイラー<輪るピングドラム考察>

ってなんだろうね。特に明言もされてないんでよくわからん。 …というのが正直なところではあるのですが、私の中では「心象風景」として解釈しています。 20話後半、陽毬からの手紙を受け取った晶馬は父・剣山にこどもブロイラーについて尋ねます。剣山はこう…

氷の世界<輪るピングドラム考察>

輪るピングドラム第9話「氷の世界」 …の、タイトルについて思ったことなんですけどね。 この「氷の世界」というフレーズを聞くと、井上陽水氏の同名曲を思い出す。 そういう話を小耳に挟むこともありました。 歌詞を見つつ曲を聴いてみると、ああ確かにリン…